地域連携DMOである浜松・浜名湖ツーリズムビューローとOrigami(東京都港区、康井義貴社長)はこのほど、Origamiの金融サービスプラットフォームのオープン化に伴い、パートナーとして提携することを発表した。浜松市、湖西市の観光、飲食施設など地域のキャッシュレス化を推進する。
Origamiは、スマートフォン決済サービス「Origami Pay」を提供するフィンテック企業。Origami Payは、アプリにクレジットカードや銀行口座を登録し、加盟店で提示されるQRコードを読み込むことで支払いができる。今回の提携により、地域のキャッシュレス化を推進し、キャッシュレスへの要望が高い訪日客などに対応していく。
提携経緯について、浜松・浜名湖ツーリズムビューローの前田忍事業本部長は「飛騨市が楽天と提携するなど、地域のキャッシュレス化が進み始めている。同じような規模感、スピード感を持ち、同時に課題解決を進めていけるパートナーとしてOrigamiと提携することにした。キャッシュレスによる利便性の向上でファンクラブのアプリのダウンロード数を伸ばすと同時に、キャッシュレス化の機運を醸成していきたい」と述べた。
地域のキャッシュレス化への目標については「国全体では約20%だが、ローカルではまだ11~12%と首都圏とは乖離(かいり)している。今後開催されるラグビーワールドカップ、東京五輪・パラリンピックに向けてもキャッシュレス化の向上を促していきたい」と語った。
国は、2017年の未来投資戦略で10年後に40%の目標を掲げている。
康井社長(左)と前田事業本部長